ファックスは今後無くなる?と言う方へ
こんにちは。
株式会社シーオンの久野です。
昨今のニュースでも大臣が古いFaxを廃止との発言が話題になりました。
確かにインターネット全盛の時代で、メールやスマホなどの方が便利です。
企業でももちろんインターネットの活用が重要になってきています。
そこで弊社でも「Faxなんてもう減ってきているからニーズが無いでしょ?」とよく聞かれます。
もちろんFaxは減ってきています。
しかし、それは個人宅の話です。
現在個人宅でのファックスは33.1%と大幅に減っています。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd252110.html
確かに、自宅でのFaxはほとんどメールに置き換えられているので、見かける事も減りました。
特に昔は電話台と言ったスペースもあったのですが、今は固定電話すらなくなりました。
しかし企業については別の問題があります。
以前、東日本大震災の際にはFaxを緊急連絡ツールとして使いたいと言った問い合わせが多々ありました。
ネット回線が遅くなったり、携帯電話が繋がらないと言った問題から、
Fax回線の利用を検討する企業が多くありました。
また金融機関、公的機関ではセキュリティ対策が重要な業界では、セキュリティが高いファックスが重要なツールになります。
その他でも店舗間での資料配布、店舗からの受発注はFaxと言うのはいまだに多いです。
やはりファックスは開封率100%と言うのがメリットであり、見てませんとは言えません。
実は事業所のファクシミリ保有率は全体で97・8%と言う統計があります。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR200600_003.pdf
本社のFax番号は弊社でもほぼ取得済みですので、この統計は本社のファクシミリ保有率と考えられます。
ただこの統計が平成18年ですので16年前の情報ですので、
減っている可能性はありますが、それでも多くの企業でファクシミリ保有率は主流であると考えて良いと思います。
ファクシミリ保有率について感覚的にですが、
IT業界はFax保有率が低くほとんどありません(電話番号非公開も多い業界です)
それは営業スタイル自体が他の業界と異なり、非対面でも営業できる点からそうなっていると思われます。
ただ建設、製造業、卸など幅広い業界で、過去の実績を見てもFaxの収集率が大きく下がった事はありません。
正直な所、そこまでFax件数が減った実感が過去10年ありません。
ずっと同じです。
ファクシミリは使わないと言った感覚を持たれてしまうのですが、
それはあくまで個人宅で、会社は全く事情が異なります。
余談ですが、先日とある先進性を謳う大手ITサービスにお申込みしたのですが、
とてもサービスがしっかり作られていて、驚く様な機能が搭載されていました。
しかし申込になると「発注書をFaxでお送りください」とありました。
意外とインターネット全盛の時代でも、
重要事項はやはりファックスでのやり取りと言った感覚は
会社では変わらないのかもしれません。